ヨーロピアン住宅が理想に終わる理由

色々なハウスメーカーを見ていると、イギリスから学んだというケースも多くありました。
しかし、ヨーロピアン住宅の悪い点は、その家一軒のみを見たら素敵かもしれませんが、いかんせんここは日本で、和風も洋風もスタイリッシュな家もごちゃ混ぜになって立っている点です。
イギリスではその時代に建てられた古い建物がずらっと並んでいるから荘厳でポストカードにしたくなるような風景になるのであって、こうもバラエティー豊かな日本ではそれが再現できないのです。愛知県で輸入住宅にしても、イマイチ作り物感がぬぐえないのはそのためではないかと思います。また、古さというのも醸し出すには、まだ新しさを隠しきれていません。古いものを良しとするイギリス文化を真似しようとしても、日本の場合は地震対策や、新しいほど良いという文化のためなかなか定着させられません。ここが、いくらヨーロピアン住宅に憧れても日本ではその理想は実現不可能ではないかなと思います。